まるで天国！？甘い香りが魅力のクローブとは

クローブの木

クローブは、香料諸島とも呼ばれる南太平洋のモルッカ諸島原産の、常緑低木です。フトモモ科の植物で、つぼみを乾燥させたものをスパイスとして利用します。

名前について

英名である「クローブ」と呼ぶことが一般的ですが、つぼみが釘に似ていることから名付けられた「丁子（チョウジ）」という和名や、「丁香（ちょうこう）」「鶏舌香（けいぜっこう）」などの中国名で呼ばれることもあります。

クローブの広まり

スパイスとして世界に広まったのは、16世紀にポルトガルによって原産地が特定されたことに始まります。有名なマゼラン隊も船に大量のクローブを積んでスペインに持ち帰っていました。

18世紀終盤には、フランスがモーリシャスなどでクローブ栽培を始めたことに伴い、各地で大農園が開かれました。現在は、モルッカ諸島を有するインドネシアが有名な産地で、その生産量は世界的にも圧倒的シェアを占めています。